床矯正治療について
こんにちは。
院長の大澤です。少しずつ暖かくなってきましたね秊三寒四温の時期でしょうか。気温の変化が大きい季節ですので体調管理には気をつけましょう連。
さて、今日は、おおさわ歯科クリニックでしている子供の矯正治療について少しお話させてください。
矯正治療と一くくりに言いますが、行う時期や用いるツールによって治療方法は様々です。おおさわ歯科クリニックで行っている矯正治療は、6歳開始10歳終わりを目標に可撤式の装置(取り外しができる装置、これを床装置といいます)を用いた早期予防矯正治療です。床矯正治療は委縮して歯が並ぶスペースがない顎を正常な顎に育成して歯並びを整えていくところが大きな特徴であり、歯を抜かないで治療が終わることが多いのも患者さんにとってはメリットだと思っています。早くに始めれば一般的な抜歯矯正(大人の歯を何本か抜いてそのスペースを使って歯を並べていく矯正治療)に比べ費用も安く済むことが多いです。装置も取り外せるので取り掛かりやすくお父さんお母さんを含め患者さんにとって割と手が出しやすい治療だと思います。
ただし、気を付けておかないといけないこともあります。まず年齢です。顎を育てる治療ですので顎が育つ時期、しかも骨格的なダイナミックな成長がない時期に行うことが必要です。その時期が小学校低学年から第二次成長が始まる前、すなわち6歳開始10歳終わりという時期です。もちろん成長のスピードには個人差もありますし歯の生え変わりが早い子遅い子がいますので多少の前後はありますので10歳過ぎた子でもできないわけではありません。
次に、安くて取り外せて歯を抜かないということから楽に治る治療ととらえられがちですが、顎を育てるには、前歯でかぶりつき、しっかりとした咀嚼嚥下(口に入れるところから飲み込むところまで)が身につかないといけません。今まで顎が委縮して育つ適正な刺激が不足している現状を受け止め、今の食生活を含めた食べ方、食べ物、悪い癖(口を開けている、頬づえ、指しゃぶり、舌の癖など)を改めて自分の機能を高める必要があります。(これをバイオセラピーと言います。)装置だけで治るのではなく自分の機能を高める作業が半分を占めるといっても過言ではない面もあります。一生けん命取り組めば必ず良くなりますが、怠けすぎていたり、長期にわたり頑張れない場合は治療の経過に影響します。
床矯正治療は不足している自分の機能を高める、なぜこうなったかという原因にアプローチする治療です。装置を大切にする。自分の食べ方や間違った口の周りの機能を正す。これは自分自身を育てることにつながっていきます。
床矯正を通じて、歯並びはもちろん子供のころ矯正頑張ったという財産ができるように、おおさわ歯科クリニックではスタッフ一同全力でサポートしていきます。