歯周内科治療の紹介
歯科の2大疾患は、虫歯と歯周病です。共に細菌が原因の感染症です。これらをひきおこす細菌がいなかったら、虫歯も歯周病もないと言えます。
歯周病は、これまでなおりにくい病気でした。21世紀になった今、薬でなおすことができるようになりました。少なくとも歯周病の進行はほとんどの場合阻止できます。歯周病の原因菌に非常によく効く薬があります。
歯周病の原因菌は主なものが5種類ほどありますが、この薬を服用したら歯周病の症状は大幅に改善され、位相差顕微鏡という、生きた細菌をその場ですぐに観察できる顕微鏡で見ると、歯周病の指標となる細菌が全くか、ほとんどいなくなっているのです。
細菌群への質が変化しているし量も大はばに減少しています。細菌は単独の種類では存在しないのですが、種類が非常に少なくっているのです。歯周病の指標となる細菌は、トレポネーマ・デンティコーラ Treponema Denticola(T.P菌)といって、インスタントラーメンのちぢれ麺のような、ヘビのような形で、素早くニョロニョロと動くのですぐわかります。この菌が多くいれば、歯周病は重症、少なかったら軽度と言うことができます。